もしも女の子が生まれたらピアノを習わせたい、漠然とそんなことを考えている母親は少なくありません。
残念ながらうちには女の子がいないのですが、最近では男の子でもピアノを習っている子は多いです。
ピアノは子供が初めて音楽と関わるのに大変適した楽器です。バイオリンやフルートと違って、触れるだけで音が出ます。最初は鍵盤を目で確認しながら練習ができるので、抵抗なく始めることができる楽器なのです。
幼稚園や保育園で保育士がピアノやオルガンを弾くのを見ていますから、ピアノは楽しいというイメージを持っている子供も大勢います。
ピアノを習う際にはヤマハなど集団で習うことができる教室とピアニストが自宅などで教える個人レッスンがあります。
もちろんマンツーマンで教えてくれる個人レッスンの方が上達のスピードは速いと思いますが、個人レッスンは授業料も高いですし、講師との相性もとても大事です。
ピアノを実際に習っている母親たちの意見を総合すると、習い始めは集団で練習する教室がいいと思います。
ヤマハなどは初めてピアノを習う子供への接し方などのマニュアルがありますし、ピアノが本当にその子に合っているか見極める期間が必要です。
そしてある程度まで上達して、子供のモチベーションが上がったところで信頼できる講師のもとで個人レッスンを受けるのが理想的だと思います。
ピアノを習うことにはたくさんのメリットがあります。楽譜が読めるようになる、リズム感や音感を養う、指先が器用になる、その他の楽器を習うときにも役に立つなどが挙げられます。
ピアノだけではなく音楽は長い人生で心のよりどころや慰めになるものだと私は思います。音楽は人の心を癒し、穏やかにしてくれます。
ピアノを習ったからと言って音楽関係の仕事に就く必要はなく、趣味として人生を豊かにしてくれるものだと思うのです。
ピアノの上達には親の努力も欠かせません。週に一回講師のもとに通ったからと言ってすんなり上達するものではありません。
ピアノを習う場合、必ず自宅で練習が必要になり、その練習をサポートするのは親です。私のように自分自身がピアノを弾けない場合でも、レッスン中は見学し、家で子供に練習をさせなければなりません。
レッスン中講師のいうことはきちんと聞けても、自宅ではなかなか練習をしてくれないという子供は少なくないでしょう。
それをなだめすかして練習させ、言う通りに楽譜を読み指を動かすように促すのは至難の業です。ピアノを習わせたら親子喧嘩が多くなった、親のストレスが増えたという話を耳にすることがあります。
ピアノが原因で親子の関係がぎくしゃくするようになったり、子供も親もストレスを感じるようではよい習い事とは言えません。
ピアノ教室では頻繁に発表会などがあります。発表会は練習の成果を披露するよい機会ですし、子供の晴れ姿を見るのは親にとって嬉しいものです。
ただし、発表会の際には衣装を準備したり、通常の月謝とは別に費用がかかるのが一般的です。人気のピアノ教室では発表会の後、親子で参加する食事会が設定されている場合もあります。
また自宅で練習するために電子ピアノなどを購入する必要があります。本物のピアノに比べるとお手頃ですが、ある程度の出費も覚悟しなければなりません。
ピアノを習うことで集中力を高め、楽譜を読むことで読解力や記憶力が育ちます。ピアノが弾けるようになること以外にも脳にとってとてもよい刺激となるでしょう。
まずはお近くの教室で体験レッスンなどを受けることをおすすめします。