日本では水泳や体操教室などが人気ですが、海外の子供たちの習い事事情も気になります。
海外の子供たちにはどんな習い事が人気なのでしょうか。
私の友人家族が現在アメリカ、ボストンに駐在しているのですが、アメリカではどんな習い事が人気なのか話を聞くことができました。
ボストンは全米都市の中でも比較的生活水準の高い人々が暮らしている街でもあります。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など全米屈指の名門大学があることでも有名です。
ボストンの幼稚園や小学校では男子の習い事ではサッカー(フットボール)やバスケットが人気があると言います。幼稚園が終わった後に、地域のサッカー場を借りて練習が行われているということです。
水泳も日本同様に人気があります。日本のように学校にプールがあることは稀なので、近くのプールを借りてレッスンが行われています。
ボストンのニューイングランド調の古い町並みを見ていると一体どこに広いプールがあるのか不思議になりますが、外観はアンティークでも中にはごく普通のプールがあり驚かされます。
友人のお子さんはその他にも空手を習っていたそうです。欧米では護身用という意味合いも含めて、武道がとても人気があります。
男子に限らず、女子でも空手や合気道、テコンドーを習っている子供が少なくないそうです。
友人のお子さんは男の子だったので、女子の習い事については詳しくはわからないそうですが、やはり人気が高かったのはバレエやダンス、チアリーディングです。
チアリーディングは年齢を増すごとに人気が高まります。チアリーディング部に入っているというだけでクラスの人気者ですし、重要なポジションをゲットするためには親が学校に貢献することが求められます。
しかし、同時に親や部員同士の妬みや嫉妬が絶えないトラブルの多い部活動だと聞きましたが、真偽のほどはわかりません。
欧州では音楽系の習い事が人気があります。ピアノやフルート、バイオリンなども良家の子女の多くが習っていると聞きます。日本のように集団で教室に通うことは珍しく、一般的に講師の家や自宅に講師を呼んでレッスンを受けることが多いようです。
熱心に学ぶ子供も多く、欧米には有名な音楽学校も多いのでそちらの道に進むことも珍しくありません。
シアタークラス、ドラマクラスなどと呼ばれる演劇の習い事は幼稚園の授業にも取り入れられているほど重視されている授業です。習い事としては児童劇団と似ていますが、子供に自主的に何かをやらせることが多いです。
例えば、ディズニーの「ファンタジア」という初期の有名な作品がありますがあの音楽に合わせて30分以上もの長い時間パフォームさせられることもあります。
踊りや動きなどを細かく指示されることはなく、講師はひたすら自分の頭の中で想像し、心の赴くままに踊りなさい、演じなさいと指示をするのです。
このように自分自身でなにかを作り出し、表現力を高めるドラマの時間というのは欧米独特の教育方法だと思います。
アジアの子供たちはどのような習い事をしているのでしょうか。アジアの子供たちの習い事はどちらかといえば日本に似ています。
塾のようなお勉強系の習い事をしている子供が多く、英語教室もいたるところにあります。日本人駐在員の多いアジアの都市では日本人講師による塾やピアノ、武道などの習い事も多くあり、帰国したときに困ることはないでしょう。
ただし、アジアの場合貧富の差が激しいのでこのような習い事ができるのは一部の裕福な家庭の子供だけなのかもしれません。