字がキレイだと心もキレイ!?書道で大人になっても困らない!

最近は社会に出てもパソコンを使って仕事をしますから、自分が字を書く機会も他人の字を見る機会もありません。

まだ私が働いていた頃、ある日会社の同僚が書類の追加事項としてメモ書きを渡してきました。その同僚はお調子者でどちらかというと仕事より遊びというイメージがあったので、字がキレイという意外性にびっくりしたのを覚えています。

後で話を聞いたところ、小さいころから習字を習わされていたということでした。書道が好きということはないけれど、幼稚園の頃から習っていたのでなんとなくずっと続けてきたらしいのです。

反対にとても美人で仕事のできる上司がまるで女子高生のようなまる字を書いていたのにはがっかりしました。このときはなんだか残念な、もったいないような気がしたのを覚えています。

大人になって改めて、こんなデジタルな時代でも字のキレイさというのは大事だなと思います。

書道は毛筆だから普段書く字とは関係ないと思われがちですが、一般的に書道を習う場合、毛筆と硬筆、両方学ぶ場合がほとんどです。硬筆とはお手本を見ながら鉛筆で字を書く練習をします。

書道を習うことで字が上手になることはもちろんですが、書き順や字の成り立ち、書かれている字や単語などの意味に興味を持つようにもなります。

ひらがなやカタカナが自然と身に付き、読み書きが得意になります。読み書きが得意になることで、教科書や本を読むのが好きになり、理解力、読解力がアップしていくのです。

また書道教室では礼儀作法を大事にします。きちんと挨拶をすること、靴をそろえること、姿勢を正すことはもちろん、集中力を養うこともできるのです。

小さな子の場合、まだまだ集中力がなく、書いている最中でも教室をうろうろを歩き回ってしまうことがあるかもしれません。しかし、教室に通ううちに落ち着いてきた、きちんと座っていられるようになった、書道以外のことでも集中力がついたという母親の声を聞くことがあります。

小学校低学年になると級や段がもらえるようになり、さらにやる気がアップします。

また書道教室は高齢の先生が趣味で教えているというケースも多く、お月謝が比較的安いのも人気の理由です。コストパフォーマンスの高い習い事と言えるでしょう。

小学校に上がってからも中学校でも年明けには書初めを行う学校が少なくありません。教室の後ろに貼りだされる書初めは字の汚い私のとっては恐怖でしかありませんでした。

書初めはもともと宮中で行われていた儀式だったようですが、江戸時代頃から庶民の間でも行うようになったようです。

日本人と書道は切っても切れない関係であるようですし、それなら毎年憂鬱になるのではなく、書初めコンクールで優勝を狙えるぐらい上手に書いて楽しんだ方がいいですよね。

ただ、うちの子供たちはとにかく体を動かすのが好きというタイプだったので、書道よりも運動系の習い事を優先させてしまいました。

しかし、物事を集中して行いたいタイプのお子さんや何かを創造することが好きなお子さんには最初の習い事としてとてもおすすめだと思います。

書道の先生は心穏やかで優しい方が多いので、人見知りや場所見知りのお子さんでもスムーズに入っていけると思います。