出産後、やたら目につく知育という言葉。
どんな育児本にも必ず知育という言葉が出てきます。
そうだ、知育がいいんだ！と言いながら、実は知育の本当に意味を理解をしていない人もいます。
知育とは実際にどのような幼児教育のことを指すのでしょうか。
知育とは簡単にいうと自分でものを考える力を育てる教育のことです。何かを暗記したり、詰め込んだりするのではなく、自主的に物事を考える能力を伸ばします。
子供の脳はとても柔軟です。そのような時期に楽しく物事に取り組み、創造したり、提案したりする能力を高めることはその後の子供の成長にとても有意義です。
子供が楽しく考えたり、取り組んだりできる遊びのやり方が知育教育と言います。知育おもちゃと呼ばれる玩具も多く販売され、子供が楽しんで遊ぶことができる機会が増えました。
知育教育の考え方ですが、子供の脳の働きはおもに考えることと記憶することに分けることができます。
記憶にはその場ですぐ忘れてしまうことと、いつまでも覚えていることがあります。また考える力にもいくつか種類があり、いくつかの事柄から結論を導きだしたり、物事を予測したり、物事を転換して考えたり、考えたことを表現することなどが挙げられます。
そのような幼少期の記憶方法や考え方を伸ばす教育を知育と呼びます。
では知育には具体的にどのような方法があるのでしょうか。まずは人気のおもちゃを例に考えてみましょう。実は幼少期に与えられるおもちゃの多くは知育の要素を含んでいます。
ブロックを使って何かを作ることや、おままごとなどで疑似体験をすること、レールをつなげて列車が走る線路を作ること、ホワイトボードに字や絵をかくこと、粘土で指先を動かすことなど誰もが一度は経験のある幼少期の遊びは知育に効果があります。
箱型のおもちゃに四角や三角や丸い穴が開いていて、そこに同じ形のブロックをはめ込むおもちゃは図形を覚えるのに適しています。数回成功すると形を記憶しますので、その後は簡単にはめることができるようになります。
知育おもちゃを卒業するころには習い事を始める子供も増え、それが知育教育となります。
幼少期から知育教育を始めることによって新しい発見をし、刺激を受け、達成感を得るという経験を積んでいきます。そこでやる気が育ち、どんなことにも取り組むことのできる人格が育っていきます。
親が子供と一緒に工作やパズルなどを楽しむ姿勢も大事です。子供のやることを否定せず、またほかの子と比較せず、子供の自己肯定感を高めていきましょう。
知育教育はとても大事ですが、すぐに効果が出てほかの子よりも優れた能力を身に着けるというのは違います。
知育教育とは今後能力が伸びていく可能性を高めるための教育というのが一番しっくりくるかもしれません。
よく後伸びする子を育てよと言いますが、それが正解だと思います。子供の可能性を信じ、すぐに結果を求めるのではなく長い目で子供の成長を見守ることが親ができるベストなサポートだと思います。
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