配役バトルもなんのその!劇団で自己表現力と協調性を伸ばす!

児童劇団は習い事としてはあまりメジャーではないかもしれませんが、盛んな地域もあるようです。

児童劇団と呼ばれるものの中には将来の芸能界入りを目指す、タレント事務所的なものもあるようですが今回は純粋な習い事としての児童劇団にスポットをあててみました。

児童劇団では演劇活動を通じて、創造力や表現力を身に着け、人間として成長することを目的としています。

劇団というグループの中で一人一人が役割を担い、責任を持った行動をとり、協調性や社会性を培うことができます。

児童劇団での練習時間は月に4回程度、一回数時間という場合が多いです。その他の習い事のように短時間ではなかなか練習がはかどりませんので、土日などにまとめて練習を行うことになります。

練習は専用のスタジオもしくは自治体の児童館や地域のコミュニティセンターの多目的室を借りて行うこともあるようです。

参加年齢はおそらく台本を読んだり、台詞を覚えたり、複雑な動きがあったりということを考えると小学校低学年からという場合が多いです。

年に1,2回発表会、または公演を行うのはもちろんのこと夏休みには合宿などを実施している劇団もあるようです。

デメリットについて児童劇団で実際に活動している子供の母親に話を聞くと、とにかく発表会での配役でトラブルが起こることが多いということです。

これはバレエなどの発表会でも言えることですが、やはり上手な子、実力がある子が重要な役に選ばれるのはよくあることです。

しかし、本人はもちろん母親にしてみれば納得できないこともあるようで、毎年発表会の時期になると母親たちの間に微妙な空気が流れるそうです。

このような傾向は女子の親に多く、男子に至っては積極的に前に出たい子もいれば、あまり配役にはこだわらず楽しんでいる子もいます。

劇団に参加している子供の中には将来的には芸能界へ入りたいと考えてる親子もいるようなので、ただ楽しく習い事をと考えて入団した場合には温度差を感じることがあるかもしれません。

また発表会には費用がかかり、衣装の制作も母親の仕事となります。子供の晴れ舞台のため仕方のないことですが、裁縫が得意でない人や仕事が忙しい人には負担が大きいかもしれません。

児童劇団の中でも知名度が高いのが東京にあるNHK東京児童劇団です。現在は小学校1年生から6年生まで、173名在団しています。

NHK東京児童劇団は昭和26年発足と歴史が長く、舞台公演や合宿の他に、NHKのテレビやラジオに出演するチャンスが与えられます。

過去の舞台公演の内容を見てみると、オリジナリティにあふれた舞台が多く、かなり本格的です。また口コミを見るとNHK東京児童劇団は役員なども選出されるようで、役員になった場合には負担も多くなります。また都内にお住まいでないと通うのは難しいですね。

児童劇団は習い事としては時間や親の負担、費用の面でもハードルが高いように感じます。それでも将来芸能の道に進みたいと考えているなら有意義であることは間違いありません。

ただし、前述の通り子役志望の子供たちにレッスンを行うタレント事務所も多数あり、そちらは入会金20万、月謝3万など高額な費用が掛かることが多いので覚悟してください。